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2017年11月29日 23:03
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2015年04月07日 13時16分担当/田辺公一

2014年 第7回全日本最優秀ソムリエコンクールに挑戦して(5)

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13.幕切れ
 

「ベスト12に選ばれてからが勝負」 ずっとそう思っていた。しかし、最後まで番号を呼ばれることはなかった。
 

、、、終った。       
 

なんともあっけない幕切れ。だが勝負とはそういうもの。

自分の中では、まだ始まったばかり。やっと身体が温まってきたという感覚だった。

が、しかし、この闘いは、ここで幕を閉じた。
 
後悔がないと言えば嘘になるだろう。だが、これも全て実力。


ファイナリストとの違いは明確だった。

 
「集中力」と「勝ちたいという執念」そして、この「3年間の過ごし方」
決勝戦を見て、どれも自分は、足りていなかったのだと。

サービス実技では、問題内容を聞き漏れるという、痛恨のミスを犯した。

審査員の意図するとおりに進めていないのなら、それは大きな減点対象だ。

まして実技の配点が最も高いとされていることから、これは自分にとって致命傷とも言えるミスだった。

 
勝負への意識がもっと高かったなら・・・


審査員の指示も、一言一句聞き漏らすまいという集中力は、もっと出せていただろう。

むしろ、もう一度聞き返すぐらいの執着心は出ていたはずだ。

 
大舞台に必要な、3つのどれもが足りていない結果が、この一瞬のミスに現れたのだと思う。
 
だが全ての言い訳はない。

これが今の実力。

そう理解し、ここからまたスタートしていく決意をした。
 
 
 
 
14.ファイナル

 
最後の3名に残ったのは、石田博さん。野坂昭彦さん。岩淵真さん。
 
石田さん以外のお二人は、現在海外のレストランに勤務している。

サッカーで言えば、まさに「海外組」。
 
今回の課題が、全て外国語で行われたことを考えると、他のソムリエを凌駕した彼らの成果は、「国際経験」という形で結果となり、現れたのは、もしかすると少なからずあるのかもしれない。
 
「ソムリエ」という職業が、まさに国際的な経験とスキルを求められるということが、今大会の結果を通して現れたように思える。

 
公開決勝(全て選択外国語での解答)

「黒いグラスでのブラインドテイスティング」

「寿司のコースに合わせて、アジア・オセアニア圏のワインを全て違う国のもので提案する」

「日本のワインリストの間違い探し」

「ダブルマグナムの赤ワインをデカンタージュし、12名のゲストへサーブする」
 
ここまで残った3名の強者でさえも、大苦戦するほどの難しい課題内容。

しかし、この大観衆を前にして、別格とも言えるプレゼンテーションを見せたのは、2000年のカナダ モントリオール大会で、世界3位という実績を持つ、石田博さんだ。
 
「L’intensité, discret, plutôt férmé…  Légère touche de noyeux, un peu, un petit peu
  de touche empyrmatique,..   Le nez, c’est pas très exellement…」

 
黒いグラスに入った完全ブラインドで供されたワインに、始め戸惑いの表情をされながらも、フランス語でのコメントは、とても流暢で、何より「優雅さ」を感じた。
 
コメント一つ一つにエスプリを感じる、優しく投げかけるようでありながらも、徐々に力強さを増していくようなコメントに、引き込まれていった。
 
サービス実技では、さらに他を寄せ付けないほどのパフォーマンスを見せた石田さん。

まさにエースピッチャーを彷彿とさせるマウンド捌きを見せ、今大会のラストを飾った。
 


 
15.「空気をつくる」


レストランにおいて、料理をつくるということをしないソムリエの役割、使命とは、一体何なのか。

ワインリストを作成し、ワインを管理、説明し、料理やそのシチュエーションに合ったアイテムを、最も良い状態で、エレガントにサービスをする。
 
もちろん、それも大切な仕事であるのは間違いない。
 
私が考えているソムリエの大事な役割とは、

「空気をつくる」ということ。
 
けして目立つ存在ということではなく、ゲストが主役であるレストランという舞台において、開演前に、周到な舞台準備を整える。

いざ開演すれば、黒子に徹しながらも、そのソムリエがいることにより、安心してゲストが、食事やワインを楽しむことができる。

優雅な立ち振る舞いをもって、「気づき」という武器を手に、空気をつくっていく。
 
まさに、今大会の石田さんは、会場全体の空気をつくり、そしてチャンピオンに選ばれた。
 

大会の最後に行われた懇親会で、自身の最終結果は、全国からの本戦出場者32名中の16位と発表された。

大きなミスを犯したことによる、不甲斐ない結果。

だが、周りはそれでも、よく頑張ったと声をかけてくださる方々もいたが、

自分の中では、けして誇ることのできない、完全なる敗北と言える結果に終わった。
 



 
16.「No pain, No gain.

 
読書は昔から大好きで、今も年間100冊以上のさまざまなビジネス書籍を読んでいる。
 
ソムリエとして、経営者として、講師として。一人の人間として。

常に自分に必要とされるものを探し、その時々に応じたテーマを選び、がむしゃらに本を読んできた。

ちょうど先日読んだ、ある経営者の方の本に、このような一説が書かれていた。
 
「No pain, No gain.」痛みのないところに前進はない。
 
まさに今の自分に刺さる一言。

この痛みは、次に勝利を手にするまでは、ずっと消えることはないだろう。
 
しかし、「挑戦なきところに栄光はない」
 
今回、勇気をもって挑戦していなければ、こんなにも多くの、何にも代え難い経験することは、けしてなかっただろう。

この挑戦により、たくさんの痛みを伴ったのは事実。しかし、それ以上にたくさんのことを得ることができたのは、間違いない。
 
「次の挑戦」に向けてまた、勇気を持って、小さな一歩を踏み出していきたいと思う。








田辺公一
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田辺公一Tanabe Koichi
プロフィール
  • 日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
  • ワインディレクター
  • 2005年 第6回 ロワールワインソムリエコンクール ファイナリスト
  • 2007年 第6回 キュヴェ・ルイーズポメリーソムリエコンテスト 優勝

メッセージ
「初めて飲んだ貴腐ワインの香り、味わいが今でも忘れられません。」
もう10年も前のことですが、その時の感動、情景が鮮明に甦ります。
ワインを勉強するということは世界中の食文化や歴史、その土地の風土を知り、経験していくということでもあります。
そこから得られる日々の喜び、豊かさは必ずこれからの人生においてかけがえのないものになると確信しています。
LdVより: これまでの実績をもとにソムリエとしても活躍していらっしゃいます。また都内の飲食店のコンサルタントもされています。
豊富な知識のもと、優しい雰囲気で講座をすすめてくださるでしょう。
また、2014年、2015年の田辺講師受験クラスは1次試験合格率が2年連続100%と驚異的な合格率を誇っております。その合格率の裏には田辺先生の受講生へのフォローの厚さが垣間見えます。
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