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2009年10月28日 15時16分担当/事務局

門司 健次郎氏「酒ひと話」〜イラクでも疲れ癒す一杯〜

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レコール・デュ・ヴァンにて10月31日(土)に開催いたします、日本酒1日講座の特別講師である、門司健次郎氏が読売新聞に連載されていた「酒ひと話」。
今回はその第5回目を掲載いたします。最終回です!

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(2009年5月31日 読売新聞 朝刊より)

2007年春から昨年夏まで一年半駐イラク大使を務めた。

イスラムの国への内示を受けた時、これで肝臓を休ませられると思った。ところが、何とイラクでは酒が飲めたのだ。
イラクは、元来世俗的な国である。街では酒を売っており、イラク人でも購入できる。

勿論、宗教上の戒律があり、イラク政府は行事には酒は出さないし、多くのイラク人は酒を飲まない。イスラム過激派による酒屋の襲撃もあった。だが、飲酒は違法とはされていない。

ビールの他、ウィスキー、ブランデー、ジン、イラクの地酒アラックなど蒸留酒も充実の品揃えで、日本国内より安い。残念ながら、ワインは割高で種類も乏しく、日本酒は皆無だ。

着任後、治安は悪化の一途を辿った。迫撃砲やロケット砲の攻撃が相次ぎ、至近への着弾もあった。その後治安は改善の方向に転じたが、外出も自由には出来ず、閉鎖空間での集団生活というストレスの高い勤務が続いた。それでも館員の士気は高い。
1日の終わりの一杯の酒が疲れを癒してくれた。

そんなバグダッドでも、イラク政府や外交団、多国籍軍の間で社交行事が行われる。危険で自由に動けない国では、会食は情報交換の重要な場でもある。

我が方は、野菜の天ぷら、出し巻き卵、胡瓜やシーチキンの巻物など現地の食材で和風の皿も用意した。街中での外食の機会は殆どないため、客人には大変喜ばれた。

少量ながら、接客用の日本酒も何とか取り寄せ、外交官など飲む人には大好評であった。

イラクの人々は、日本に強い信頼と期待を寄せてくれる。日本の支援に感謝するとともに、日本を自らの国家再建のモデルと捉えているのだ。イラクの1日も早い復興を願いたい。

イラクから帰国後、外務省広報文化交流部長を務めている。外国の対日理解を深め、日本のイメージを高めるという文化外交の担当だ。今や日本の強みは、文化、価値観、生活様式といったソフトパワーにあり、その効果的な対外発信に務めている。

文化面では、伝統文化に加え、海外で大人気の漫画、アニメ、ファッションなどポップカルチャーも活用し始めた。

日本酒も文化であり、魅力的なソフトパワーだ。文化担当及び酒サムライとして、日本酒外交も更に推進していきたい。

(外務省広報文化交流部長、酒サムライ)
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<特別講師 門司 健次郎 氏 プロフィール>
日本酒輸出協会顧問

外務省広報文化交流部長として、外国の国民、世論を対象とする文化外交を担当。
1952年福岡県生まれ。1975年東京大学卒業、同年外務省入省。国際協定課長、安全保障政策課長など専ら条約と安全保障を担当。
在外は、フランス(研修)、オーストラリア、ベルギー、英国、EU代表部(ベルギー)に勤務。2003年より条約局審議官、防衛省防衛参事官を経て、2007年3月より2008年7月まで駐イラク大使としてバグダッドに勤務。2008年7月より現職。酒サムライ、日本酒輸出協会顧問の肩書きも有し、日本酒の海外普及にも尽力。

中国国際放送局Webサイトの掲載記事はコチラ
酒サムライ公式Webサイトはコチラ

***事務局より***

門司 健次郎氏を特別講師として招き開催する、日本酒講座、いよいよ今週土曜日開催です!おかげさまで満員御礼!となりました。
ご参加予定の皆様、どうぞお楽しみに!
「愛すべき日本のSAKE 日本酒1日講座」 




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