今日のレコール・デュ・ヴァン
10月01日 17時48分  担当/講師 田辺公一

「若手ソムリエの登竜門 ロワールワインソムリエコンクールを経験して」2



新しく、レコール・デュ・ヴァンの講師に仲間入りした、田辺公一講師のロワールソムリエコンクール挑戦の第二弾!今回は〜リベンジ編〜です。

*****************************************************************************
予選落ちした翌日リベンジを誓い、来年へむけての準備の開始です。
初めてのコンクールへの挑戦が私に教えてくれたことは、

 *常に謙虚であり、人から学ぶ姿勢をもつこと。
 *準備の大切さを知ること。
 *自分がいかに未熟かを理解しながらも可能性を信じること。

そのころから、神戸だけでなく大阪、京都で行われるセミナー、例会、勉強会に時間のある限り積極的に参加し、まずは勉強の仕方から見つめなおし、現地ロワール地方にも足を運び、フランス語でティスティングコメントをする技術も少しずつ身につけていきました。

そして1年がすぎ、2度目の挑戦の日。

予選筆記は、やはり難しく苦戦をしましたが昨年よりは少し手ごたえはあり、なんとか半分ぐらいは答えることが出来たかと思います。
ブラインドに関してはAOCまでは完璧ではなかったとしても、品種とコメントに関してはまずまずのできでした。

そしてなんと予選突波!この時点で西日本の中での5名枠に残ったことになります。
自分の心の中では「この1年が報われた。もうここまでで充分。」という気持ちでした。

次のセミファイナルは実技も語学力も必要になることが予想され、嬉しさも束の間、急な緊張感がみなぎります。

セミファイナルを終え、ソムリエ協会の例会終わりで壇上に5名上らされ、2日後の東京でのファイナルに挑む2名の西日本代表者の発表が行われました。

しかもそこでまたも名前を呼ばれてしまい、2日後の東京行きが決まってしまったのです。

「決勝に残ってしまった、どうしよう」というのが正直なその時の気持ちです。
というのも、前回の予選落ちから努力は積み重ねてきてはいたものの、目標は予選通過であって、まさかそれを通り越して自分が西日本の代表者として東京行きの切符を手にすることになろうとは全く考えていなかったのです。

決勝は2日後、中1日しかありません。「自分なんかが何故残ってしまったんだろう。」
「自分よりもっとすごい方がでたほうがよいのではないか。」
「決勝の舞台で多くの方に見せれるほど自分のサービスは立派じゃない。」
出発の前日、なんの準備をすることもなく、そんな弱気な考えばかりが頭の中を巡りました。

決勝戦当日

ファイナルでの課題は、なにが求められるか壇上にあがるまで分かりません。
今回は、テーブルに日本人女性1名、フランス人?男性1名に「Anjou Village 2002をデカンタージュしてサービスしてください。」というシンプルな課題でした。

私は、3番目に呼ばれいよいよ壇上へ。
「もう緊張している場合じゃない。」と開き直りともいえる精神状態で舞台に上がりました。
しかし、、、やはり経験不足からか、ふだんできていることがここでは思うようにできません。

フランス人男性にもかかわらず、日本語で話しかけてしまったり、サービスに必要なシチュエーションを察っしての状況にあわせたサービスができず、1番大事なサービスの基本を怠ってしまいました。

その後のゲストからの質問は、「タルトタタンについて教えてください」というものでした。これについても、深く理解できておらず、ありきたりな答えしか返せず満足のいく内容ではありませんでした。

続くティスティングは10種のロワールワインのブラインドティスティングです。
これに関してはまずまずの出来でしたが、9、10種目のあたりで集中力をきらしてしまい、これも日頃からのトレーニング不足を感じました。

結果、上位3名には残れず「ファイナリスト」というタイトルに甘んじることとなりました。
ですが、このコンクールを振り返り、最後の舞台まで残って全ての課題に挑戦できたことにより、たくさんのことを得ることができました。

 *レセプションパーティに参加し、多くの偉大な先輩方からご指摘をいただくことができた。   
 *全国に志の高い仲間ができた。
 *ソムリエとして自分に足りないものが発見できた。
 *準備を続けたことにより、専門的な知識、技術、集中力を得られたこと。
苦しんだ分、この挑戦から得られたものは多く、その後のソムリエ、サービスマンとしての人生に大きな影響をあたえることになったことは間違いありません。

その2年後にこのコンクールのさらに上に存在している第6回キュベルイーズソムリエコンテスト(年齢制限も、出題範囲もないコンクール)において念願の優勝を果たせたのもこの時の経験なくしては、成し得ないことだったと今では思います。

「挑戦する」ということは、人を成長させ、たくさんの恩恵を与えてくれます。

今後、レコール デュ ヴァンにおいても、ワインの知識、技術のみではなく、幅広い分野での話題を提供できればと考えています。

どうぞよろしくお願いします。                          田辺 公一********************************************************************************** 事務局より**********************

田辺講師が担当する講座はコチラ⇒ ソムリエ資格試験<基礎講座>
                         プレステージ講座
                         秋からのレベル1講座


【講師】田辺
【講師】
田辺 公一
Tanabe Koichi
プロフィール
  • 日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
  • 2005年 第6回ロワールワインソムリエコンクールファイナリスト
  • 2007年 第6回キュヴェ・ルイーズポメリーソムリエコンテスト優勝
  • 神戸北野クラブ、ザ・リッツカールトン東京等、ホテル・レストランでソムリエを勤める
メッセージ
「初めて飲んだ貴腐ワインの香り、味わいが今でも忘れられません。」
もう10年も前のことですが、その時の感動、情景が鮮明に甦ります。
ワインを勉強するということは世界中の食文化や歴史、その土地の風土を知り、経験していくということでもあります。
そこから得られる日々の喜び、豊かさは必ずこれからの人生においてかけがえのないものになると確信してしています。
 
 
 
お気軽にご相談ください

フリーダイヤル 0120-844-055
受付時間:13:00?21:00(月曜定休日)


コラム・2009年10月の記事
コラム・ワイン全般の記事
コラム・カテゴリー
コラム・過去ログ